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活動報告の見学会

同窓会見学会 静岡編(後半)

 昨年初めて同窓会見学会に参加して非常に楽しかったので、今年の連絡に同級生の河野さんを誘い早速申込みしました。高足ガニのランチも大きな魅力でした。
 当日は昨年同様に川崎駅前からマイクロバスで18名を乗せて沼津市戸田に向かいました。今年の見学先は戸田造船郷土資料博物館と駿河湾深海生物館です。

同窓会見学会 静岡編

サロンバスの車中

 高速に乗るまで平山大先生が作成された見学会資料の解説がありお酒類はお預けです。

同窓会見学会 静岡編

今年は6枚の資料の他、A4版ファイル142頁の別冊があり、この資料作成にどれ程の貴重な時間と労力が掛ったのか、頭が下がる思いです。感謝とスゴイの一言!
 高速に乗った途端、この猛暑で喉と資料説明に使った頭にビールや冷たい飲み物が点滴の様に染み渡り、また歓談の笑い声に現地に着く4時間程が短く感じられました。

同窓会見学会 静岡編

戸田峠の展望台

同窓会見学会 静岡編同窓会見学会 静岡編

     
 昼食先の「の一食堂」で高足ガニを初めて見ましたが、その大きさと美味しさにびっくり。カニを食べる時だけ皆さん無口でしたがお昼からのお酒も何と進む事!

同窓会見学会 静岡編

 昼食後バスに乗り御浜海岸駐車場に着き、海岸線の土手を歩き博物館に行きました。
博物館は安政2(1855)年ロシア人と戸田の船大工の協力により建造されたヘダ号は、日本で初めての本格的な洋式帆船で、館内にはヘダ号設計図や大工道具が展示され、建造のきっかけとなったロシアの軍艦ディアナ号の津波による被災から沈没、さらにヘダ号建造に至るまでの経過が紹介されていました。
 平山大先生の資料に詳細が載っていますが、ヘダ号建造に日本側も協力する事になり建造場所が江戸から離れた伊豆と言う事もあり、昨年見学した韮山にいた江川英龍が担当する事になったそうです。
 英龍の死後、英龍の三男 英敏が建造日数100日で100トンのヘダ号を竣工させました。ロシア人2名の造船技術者と動員された戸田村の船大工100人余りにより建造しましたが、船大工はロシア人もびっくりの技術があったのです。墨ツボもありました。
 軍艦ディアナ号の乗組員約500名全員を漁師達が助け、安政2年に乗組員48名、他乗組員は、米国商船とドイツ商船で帰国したそうですが、同じような海難事故としてトルコ船があります。
 1890年、オスマントルコの使節団を乗せたエルトゥールル号が和歌山串本沖で座礁して581名が死亡し、69名を救出。その後日本海軍の巡洋艦で丁寧に送った事は、映画等でご存じ方が多いと思いますが、ロシアの事は知らない方が殆どだと思います。今回の見学を通して何故かなあと思っています。
トルコでは教科書にのせている位です。
 最後になりますが見学会を企画協力して下さった方々、資料を作成して下さった平山大先生、また櫻井様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当に楽しい一日でした。
帰りの事故渋滞で中々進まない高速道路から見た茜色に染まった富士山がとても綺麗でした。

寺川 陽子(1970年建築科卒業)

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